04/10  麻雀とか知らないと。


「この兄ちゃんは、生きて帰られへんな。」
そう雀荘のオヤジはつぶやいた。

こいつは今夜、いったいいくら負けてるのだろうか?
もうあとは起死回生の役満でも上がらない限り、まともな姿で帰れそうに無い。


― 最後の局 ―

積まれた牌の山から配牌を持ってくる。
オヤジは心配そうにその男の手牌を覗き込んだ。

「あかん、駄目や。」

てんでバラバラ、一枚も同じ牌が無・・・、

・・・ん?
待てよ?
こ、これはひょっとしたら?



 



「国士娘。13面待ち」

「娘。」牌の13枚を全種類集め、
あとは14枚目にどの「娘。」をツモってきてもあがれるという幻のダブル役満。
まさに一発逆転の大チャンス!

見ているオヤジも自分の手が汗ばんでくるのを覚えた。

「この兄ちゃん。ほんまぶっといツキを持っとるで。」

一巡目。
男はツモってくる指に力を込める。






  

「松浦」牌・・・。


駄目だ。

「兄ちゃんのツキじゃここまでか・・・。」

「娘。」牌でないとあがれないのだ。
あと一歩、あと一歩なのに。



「こんなのいるかよ!」

その男は牌を前に叩きつけた。



辺りに虚無な空気が漂った。






・・・無念そうに

  

「松浦」牌を見つめるオヤジ。







当然のように

  

「保田」牌を叩き捨てる「や な」さん。







04/11  「満タン」とか言ってみたいです。


空いた時間でドライブへと出掛け、しばしの心のリフレッシュ!

しかし非国産のボクの愛車は既にガス欠寸前で、慌ててスタンドへ入ると、そこにはバイトらしき女の子。

「いらっしゃいませー。」

「ハイオク 20リットル。」

「はい。良かったらこれで汚れた所をお拭き下さーい。」


勧められるままにタオルを受け取ったボクは、ごしごしと顔を拭き始める。

「お客さん、お止めください!それは車内を・・・。」


店員の制止も聞かずに、ボクは顔を拭きつづける。




店員の顔を拭き続ける。







04/14  亜弥ちゃん再び


「そ・・・んなに・・奥まで入れたら・・・駄目だ・・よぉ・・・・もどしそう・・になる・・・よぉ。」


小さなお口いっぱいに頬張りながら、亜弥ちゃんは上目づかいで言いました。

奥の方まで出し入れされて、「や な」お兄ちゃんの言うがままです。


「噛んじゃ駄目だよ!」

「・・・う・・うぐぅ・・・。」

「ちゃんと握って咥えてごらん?」


お兄ちゃんの意地悪な注文に、亜弥ちゃんは必死の思いで答えます。


「そう、上手だよ、亜弥。」

「・・・ん・・・んぐっ・・う・・ぐぅ。」


白い液体がドロッと口から溢れだしました。


それを指ですくいながら、送る「や な」お兄ちゃんの満足げな視線。


「苦ーい!」

「ここにペッて出してごらん?」

「・・・・・・・・あー、もう苦しかったぁ。」

「おりこうだったよ!亜弥。」


「・・・また明日も?
朝の歯磨き
。」







04/16  ボクだけ立ってます。


・・・地に足がついていなかった。

目に見えるのはセピア色の昔の街並。
視界が悪くはっきりと見ることはできない。

あたりをシンとした静寂が包む。

どこかで聞いたことあるような音楽が聞こえた。


・・・思い出せない。


突然眼の前を通り過ぎる大きな生き物。

トカゲ?その生き物はすぐに死角へと消えてしまった。


時計の針は12時。

・・・もうそろそろか。



思えば遠い道のりであった。

今こうしてここにいるのも、自分の選択が誤りで無かった証拠だ。

誰しも平等にチャンスはあった。

そのチャンスをものにしたかどうかの違いだけだ。



しかし、

・・・記憶の断片を繋げても思い出せない。

・・・いったいボクはどうしたらいいのか。

・・・どこか遠くの地へ飛んでいきたい気分だ。




と、ここでボクは眼の前の男に気付き我にかえった。



グラサン?







児玉 清 「さあ、その人物の名は?」


ボ ク 「タ、タモさん?」








04/17  ドラゴン?


1970年2月27日、仏マルセイユ生まれ。

父は仏人、母は日本人のハーフ。

2歳のとき「リプトン紅茶」のCMに出演し芸能界入り。

63年には「メンズノンノ」などのモデルとして活躍。

今夏に現在妊娠4カ月のOL、H・Kさんと結婚予定。


あの小室哲哉率いるglobeで、ラップと作詞を担当。




彼の名は「マーク・パンサー」
!!










本名 「酒井 龍一」






一同 「えーーーーーーーーーーー??? 」







04/18  脅迫電話


「はい、もしもし?こちら・・・」

「お前の妹に爆弾を仕掛けた。」

「な、何っ?」

「あと3分後に爆発する!」

「・・・なんて事を。俺の大切な妹に。」

「お兄ちゃんどうしたの?」

「はっはっはっはっ!」

「誰なんだお前は?」

「言えるはずないだろ。だがお前も知ってる奴かもな?」

「いったい何が欲しいんだ?金か?」

「いやそんなもの要らないな。ただ俺が愉快なだけだ。」

「何ぃぃ???」

「いいのか?あと2分しかないぞ!」

「くそー。」

「ざまー見ろ!お前の泣き叫ぶ顔が目に浮かぶぜ。」

「なんてやつだ。この下衆め。」

「何とでも言えよ。」

「いったい妹の何処に爆弾を仕掛けたんだ?」

「お兄ちゃん・・・何?爆弾って?」

「ちっちっちっ!それは教えられないな。」

「体か?体に、ふ、触れたのか?」

「さぁどうかな?」

「うをぉぉぉぉぉぉぉ!」

「お兄ちゃん・・・急に・・何?お兄ちゃんてばぁ。」

「まぁ安心しろ。体には触れてないさ。」

「じゃぁ、一体?」

「あと1分だ!」

「頼む、妹は・・・。妹だけは勘弁してくれ!」

「そうだ!お前のその泣き言が聞きたかったんだよ!」

「・・・・・・頼む。」

「お兄ちゃん・・・泣いてるの?」

「30秒・・・。」

「お願いだ。お願いだから・・・教えてくれ。」

「しょうがない教えてやるか。よく聞けよ?」

「分かった。もう時間が無い。さぁ早く!」

「お前の妹のなぁ・・・」


「ミ、ミカの?」

「・・・ブラジャーに小型爆弾を仕掛けたのさ。」

「ブ、ブラジャー? ミカ、今すぐブラジャーを外すんだ!」

「えっ?ブラジャー?」



「・・・時間だ!!」




その瞬間、隣にある工場が爆音と共に白く光った。







「お、おやじ?」






 (パンツだったらボクでした☆)